映像コーディネーター

当日の新郎新婦の支度を整え、進行に合わせてヘアメイクを直したり、色直しを行なうのがヘアメイクスタッフの仕事。美容室(美容サロン)が主な職場となり、インショップとして結婚式場の館内にある場合も多いですが、当日はブライズルームと呼ばれる専用の貸し切り個室でヘアメイクを行なう会場も増えてきました。
特に新婦にとっては、思い出深い記念日となる当日ですから、いかにその新婦の美しさを引き出し、魅力的にコーディネートできるかが求められています。
そのため、事前に「打ち合わせ」と「リハーサル」を行なうのが一般的。結婚式の2~3カ月前の「打ち合わせ」で新婦の希望を聞き、当日の数週間~1か月前に本番さながらのヘアメイクを施す「リハーサル」を行ないます。新婦が納得するまで何度でも修正を繰り返すことも。
当日新婦にドレスを着付けるのもヘアメイクスタッフの仕事です。また、美容室やブライズルームは緊張しがちな新婦が唯一、ほっと一息つける場所。新婦にリラックスしてもらい、最高の笑顔をつくるために会話も大切な要素です。
その他、ヘアメイクには国家資格が必要ですから、美容専門学校卒業後に資格を取得してからこの仕事の就くのが一般的。ブライダルエステは、ヘアメイクとはまた別の資格を持つスタッフが担当しています。
樋口 奈津実(ひぐち なつみ)さん
(株)アンテリーベ
ヘアメイク事業部サブチーフ
2012年4月入社
ヘアメイクで一生現役として活躍出来るジャンルを探し、「年齢とともに増す経験が重要視される」ウエディング業界を目指す。関西ビューティープロ専門学校卒業。新卒でアンテリーベに入社。へアメイクや着付けレッスン研修を経てヘアメイク担当として現職に至る。
平日は前撮りやヘアメイクリハーサル、週末は挙式当日の新郎新婦さまのヘアメイク、着付け(洋装・和装)、参列者さまのヘアセットを行なっています。
8:30
会場入り
9:00
新郎新婦さまのお支度開始(撮影にも同行)
12:00
撮影終了後当日のヘアメイクリハーサル
14:00
新郎新婦さまのお見送り
15:00
事務所へ戻り休憩
16:00
前撮りやリハーサルの処理、事務作業
17:30
退社
★☆ある土日祝日の場合☆★(結婚式)
8:00 会場入り
8:30 新郎新婦さまのお支度開始
10:00 お支度完了、撮影スタート、挙式進行リハーサル
※終日新婦様に付き添いドレスのサポートやヘアメイクのお直しなどのアテンド業務
11:00 挙式開始、披露宴入場前のヘアメイクチェンジ
12:10 披露宴開始、お色直し洋装や和装のお着付け、ヘアメイクチェンジ
14:40 披露宴終了、新郎新婦さまのお引き上げや二次会ヘアメイクチェンジなどのお手伝い
16:00 新郎新婦さまのお見送り、ほかスタッフのヘルプ
17:00 会場より自宅へ帰宅
花嫁さまのお好みだけでなく、衣装、花、会場の雰囲気、トータルの中で、花嫁さまが1番きれいに見えるメイクを提案することです。
またウエディングのヘアメイクは、素敵に仕上げるのは当然のことで、衣装替えに合わせて手早くチェンジするというのも、非常に重要な能力。段取りをよく考えて、それぞれのヘアメイクの完成度と同時に、次のチェンジをしやすくするように工夫しています。
ヘアメイク道具とクロップポーチです。
子どものころから髪をいじるのが好きで、将来はヘアメイクの仕事に就きたいと考えていました。
その上で、一生現場で頑張りたい、若いセンスだけでなく年齢とともに増す経験が重要視されることから、ウエディング業界でヘアメイクの仕事をしたいと思うようになりました。
その時その時の流行を取りいれて、技術は一生磨いていくものです。それと同じくらい大事なのがコミュニケーション能力だと思います。
花嫁さまの気持ちをほぐして、最高の笑顔を引き出すのにも会話が大事ですし、この仕事はチームプレーなので仲間同士で気持ちを理解し合う、指示を的確に出す、受けるためにも、言葉はとても重要です。
ヘアメイクは技術さえあれば評価されると思いがちですが、言葉を知らなくては、接客業はつとまりません。同世代としかつきあわないでいると、そこでしか通用しない会話しか出来なくなってしまいます。本や雑誌、新聞は一通り読んでおくことをおすすめします。
就活がうまくいかないときは「努力が足りない!」と思い、就活にのみ集中してしまいますが、そこはあえて息抜きをしてください。休みを入れた方が、次へ行こう!という元気がでますよ。