ウエディングプランナー(リゾート)

会場のセッティングの他、披露宴で料理の提供を行なうのが主な仕事。キャプテンと連携を取り、披露宴がスムーズに進行するよう、料理やドリンクをサーブしていきます。
ゲストにとっては一番近いスタッフになるため、サービススタッフの接客スキルがゲストの印象を大きく左右します。披露宴全体がゲストに満足していただけるよう常に気を配り、料理の説明や写真撮影の手伝いなどもできることが理想です。
岡崎 智憲(おかざき とものり) さん
(株)セルリアンタワー東急ホテル
バンケットサービス
2018年4月入社
東京観光専門学校を卒業後、新卒でセルリアンタワー東急ホテルに入社。新入社員研修を経て、バンケットサービスに配属。
私は結婚式や一般宴会で、現場でサービスする配膳会(派遣)スタッフと、全体を統括するキャプテンの中間の立場で働いています。具体的にはキャプテンからの指示を基に朝礼で配膳会スタッフにその日の流れを伝え、テーブルセッティングの指示を出すなど。事前に必要なものを準備するのも仕事です。また、私自身もご宴席でのサービスも行ないます。
土日・祝日の場合
7:15 出社
7:30 その日の資料と、翌日の資料を確認
8:00 キャプテン(黒服)とのミーティング
8:30 会場の下準備
10:00 配膳会スタッフ(エキストラ)出勤、キャプテンによるミーティングの後、指示出し
11:00 休憩
11:30 オープン前準備
12:00 会場オープン
12:30 披露宴スタート(1件目)
14:30 披露宴終了の後、会場どんでん
16:00 披露宴スタート(2件目)
18:30 披露宴終了後、翌日の宴会の会場作り、指示出し
20:00 会場作り終了、退勤
上座から時計回りでサービスするなど、基本はもちろん大切。でも、お子さま連れのご家族や、お腹が減っていそうな方には先に出すなど、臨機応変に対応したほうがお客さま満足につながるケースもあります。そうした空気を察して行動し、よりお客さまに喜んでいただけることは何かを常に考えるよう心掛けています。
仕事では身の回りの物をいつも大切に、きれいにしています。
その理由は、ソムリエナイフや白手袋は最初にお客さまの目に触れるものだから。サービスは顔より、名札より、サービスするその手を見られているものです。例えば再入場のドアオープンの際も、サービスの手袋は印象に残りますから。身だしなみは、新郎新婦、お客さまが気持ちよく過ごせるように「こんなところまで、きちんと気を配っていますよ」、ということを表現するツールでもありますね。
もともとはお客さまを料理で笑顔にしたくて、調理師になりたかったのです。次に、お客さまの笑顔を直接見られるところに行きたいと、ウエイターがいいなと思うように。さらに、ホテルにはウエイターに限らず、さまざまな部署があることを知り、ホテルを目指すようになりました。その延長線上に宴会サービスとウエディングがありました。
私は企業訪問に行った時、社員の方に「なぜ入ったんですか」ではなく「なぜ続けているんですか」を聞くようにしていました。入るのは1回ですが、続けているということは、続けたいと思う瞬間の連続で今がある。実際、そこにやりがいやモチベーションの持続があると考えています。
その意味でも当ホテルで印象深いのは、「なぜ続けているか」を聞いた時に、相手のいいところを見つけて人を大切にしている、そんな素晴らしい社風を感じました。
「幅広い経験」
スキルは現場に出るうちに磨かれていくもの。ですから私は、学生の時にしか時間がないことを自覚することが一番大切ではないかと思います。その上で、アルバイトをするのか、資格をとるのか。旅行でも、遊ぶでも、何を選んでもいいけれど、貴重な時間を意識して大切に使ってほしいですね。
今できることを大切に。若いからできる、とかではなくて、学校での小さな提出物一つも、やるべきことをきちんとやり、その後に生まれる余裕で何をするかが大切です。今この時を有意義に過ごしてほしいと思います。