営業企画

結婚式のスナップ写真や記念写真、前撮り・後撮りと言われるロケーションフォトなどを撮影するのがウエディングフォトグラファー(カメラマン)の仕事。挙式当日は一日中、新郎新婦に寄り添えるので、幸せな瞬間を逃すことなく立ち会うことができます。
いかに新郎新婦の自然な笑顔が撮れるかや、感動したゲストが思わず見せる表情などの決定的な瞬間を逃さないよう、仕事中は常に緊張感を持って周囲に目線を配っています。また、メイクから挙式と披露宴をあわせて約4~5時間、複数のカメラや機材を持って動き回る仕事ですから、体力も必要です。さらに撮影が終わったあとは、データ処理も行ないます。写真技術だけでなく、緊張や不安を和らげ、笑顔を引き出すコミュニケーションスキルも求められる仕事です。
フォトグラファーの多くは、結婚式場と提携を結ぶ写真&映像企業に所属しています。一般的には専門的な技術が求められる特殊な仕事ですが、研修が充実している企業であれば、写真の専門学校を卒業しなくても、写真と結婚式が好きな人であれば採用されます。最近では花嫁の支度中の写真も撮れることから、女性フォトグラファーを求める企業も増えています。
小野 爽太(おの そうた)さん
(株)ベスト-アニバーサリー
写真室 フォトグラファー
2016年4月入社
日本大学生産工学部を卒業後、2016年4月に新卒入社。写真や打ち合わせ接客の経験を積み、18年10月より新浦安アートグレイス・ウェディングコーストの店舗責任者に。
現在は撮影と打ち合わせのほか、店舗管理者として後輩へのレクチャーも行なっています。基本的に平日は前撮り、打ち合わせ、撮影した画像のレタッチ、売り上げ管理が主な業務。土日は、挙式のお客さまの撮影です。
平日
11:00 出社
11:15 ミーティング
12:00 前撮り
15:00 休憩
16:00 レタッチ
17:00 打ち合わせ
18:00 ミーティング
19:00 レタッチ
土日祝日
9:00 出社
10:00 挙式・披露宴撮影
16:00 休憩
18:00 レタッチ
いつも笑顔を絶やさないでいることです。朝、家を出る前に笑顔のスイッチを入れ、帰宅するまではオフにしません。それくらい徹底して「笑顔」でいることを心がけています。
小さなお子さまの目線をカメラに向けていただく際に使用する動物のぬいぐるみやキャラクターアイテムです。
特に集合写真を撮影する場面では、小さなお子さまの関心をいかに引きつけてカメラ目線の写真を撮れるかも、フォトグラファーの技術の一つだと思っています。
私の根底にあった「笑顔があふれる空間で仕事をしたい」という思いと、「趣味のカメラを生かしたい」という希望が交差するポイントの一つがウエディングでした。
大学時代はプログラマーになるつもりで勉強していましたので、プログラマー系の仕事2割とフォトグラファー8割くらいでいろいろな企業を調べ、面接も受けました。
フォトの分野では一般のスタジオ撮影企業も候補でしたが、やはり「笑顔がいつもあふれているのは結婚式」だと感じるように。ブライダル業界ではベスト-アニバーサリーだけ応募していたのですが、上司や先輩たちも笑顔で働いている姿を見て、「ここなら間違いない」と思いました。
また、研修が充実しているので、専門的な知識や技術をあらためてきちんと学べるところも魅力でした。
「コミュニケーション能力」
丁寧なヒアリングをし、心を開いていただきながら、お客さまの希望に沿った写真を撮影するためには、やはりコミュニケーション能力が必要になってきます。新郎新婦もさまざまなタイプの方がいらっしゃいますし、結婚式の現場では高齢の方からお子さままで幅広い層とも接するからです。そのため、学生時代からアルバイトや旅行、クラブ活動など、さまざまな年代の人と関わりを持ってコミュニケーション能力を磨いておくとよいと思います。
学生時代は精いっぱい楽しんで遊びも充実させつつ、できればその後身に付くことを探してみてください。ウエディングとは直接関係がないように見える分野のことでも、気付きを得ようと意識を持って取り組めば、その経験は後で必ず生きてくると思います。
就職活動もネット上だけではなく、周囲にいる人やアルバイト先の先輩に話を聞くなど、リアルな意見や経験談に触れることが、きっといい参考になると思います。