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面接で大切なこと その2

面接で必要なプレゼンテーションスキルについて具体的に学んでいきます。

1分以内に話せ

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まず、面接者の立場になって考えてみましょう。面接には非常に多くの応募者がやってきます。それはまるで式場の受付と同じです。なので、限られた時間で効率よく(しかも好印象で)対応しなければなりません。


実際の初期面接では、10分前後が多いでしょう。面接者から時間を指定されない限り、どんな会話も1分間で説明できるようにして下さい。もし、長くなりそうなら、「続けてよいですか?」と確認するとよいですね。
面接をしていると、特に開始してすぐの部分で長く話す方が多いです。それは第一印象になる時間。覚えてきたことを必死に再生するタイプですが、ウエディングの新規接客でファストフードのお店のように決まり切ったセリフを延々話されたら…どう思いますか?

結論から話せ。

これもよく言われることですが、質問にはまず結論を話してから、理由や詳細な説明を話して下さい。日本語は結論が文末に来る構文構造の言語ですから、意識して話を組み立てなければなりません。


結論から話すためには、プレゼンテーションスキルの定番中の定番である、PREPの法則を使うのが一番です。これは社会に出てからもあらゆる場面で有効な能力です。面接では、最初に結論を言えれば、途中で話がずれても致命的にはなりません。PREP法は、論理的に話を組み立てる最小単位です。


●PREP法の例
 ①  Point (結論) 「それは・・・です。」
⇒「私は、経理の仕事を希望しています。」


 ②  Reason (理由) 「というのは・・・」
⇒「というのは、几帳面な性格なのでものごとの帳尻を合わせるのが大好きです。」


 ③  Example (実例) 「例えば・・・」
⇒「例えば、大学祭のたこ焼きの模擬店でも500人の売り上げの帳簿をつけました。」


 ④  Point (結論繰り返し) 「だからこそ・・・」
⇒「だから、重要な数字を扱う予算や出納の業務をやってみたいのです。」

明るく話せ。

こう言うと意外かもしれませんが、明るく話すというのは性格ではなく能力です。最近の学生はよく「私は人見知りな性格で・・・」と言いますが、人見知りも性格ではなく、後天的に身に付けた(負の)能力です。生まれた時から悲観的な人はいません。何かのキッカケで内向きになった人が対人スキルの経験不足から、「性格」と思い込んでいるのです。


仕事には楽しいものもあれば、とても辛いものもあります。こうした状況でもへこたれずに立ち向かう意志や能力を持った人が求められているのです。面接者には性格は見えません。仮にオーラが見えても、それを理由に採用することはありえません。あくまでも見えたもの(視覚)と聴いたもの(聴覚)の情報を元に判断するのです。性格が暗くても構わないのです。自然に明るく話ができる人ならば。


つまり、明るく楽観的だということは、性格ではなく能力であり、意志だということです。これからの就職活動が大変だとしても逃げるわけにはいきません。同じやるなら覚悟を決め、開き直って経験を積んで下さい。きっと皆さんは本当に明るく楽観的な性格に変わっていくと思います。


特にウエディング業界を志す方に、楽観力は大事です。他者の快適空間や幸せをコーディネートする方が、うつむいていてはいけませんね。 Face up, Mind up, Skill up, で頑張って下さい!

先生のプロフィール

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鈴木美伸(すずきよしのぶ)


有限会社ステージ・フォー・ワン代表取締役、法政大学 総長室 企画・戦略本部 特任教員


日米ハイテク企業での営業・人事を経て人事コンサルタントとして独立。キャリアカウンセラー資格取得後は多くの大学でキャリア論の講師も務める。