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トップに聞く!仕事の魅力・企業の魅力 (株)レック
~企業や部門を熱い思いで束ねるトップの方々に、ブライダルの仕事と企業の魅力を伺いました。~
代表取締役社長
KSGグループ CEO
高橋 泉氏
Izumi TAKAHASHI
兵庫県出身。母親が経営する葬祭企業に就職後、結婚を機に退社。その後、エステと貸衣裳業を手掛ける(株)レックを起業。96年にオリジナル婚礼アルバム事業、00年「小さな結婚式」、04年に電報事業を開始。97年にKSGグループCEO就任。これまでなかった新世代の冠婚葬祭サービスを追求している。また経済産業省の平成25年度 「おもてなし経営企業選」に選出されるなど会社は多数の受賞歴を誇る。
求めるのは極められる人、何かでトップを取れる人。秘めた力を最大限に発揮できる社風
KSGグループは冠婚葬祭を軸として、挙式会場運営、ウエディングフォト、レンタル衣裳、ヘアメイクなど国内外に8事業を展開しています。
創業は1989年、私が28歳のころでした。当時の夢は1 0 0 億円企業を作り、全国展開すること。幸いその夢はかないましたが、途中にはいくつも大きな困難が伴いました。95年には阪神淡路大震災に見舞われ、店舗が全壊。しかし、その絶望から這い上がり、夢と希望を持って立ち上がらなければならないと痛切に感じて、なんとか地元・神戸を元気にしようと思ったことが、今でも当社事業の原点となっています。
95年、当時としては画期的だった、新郎新婦の自然な表情を捉え、その内面がにじみ出るようなオリジナルアルバムを制作する「ラヴィファクトリー」事業を開始。また00年開始の、少人数専門の結婚式プロデュースを行なう「小さな結婚式」事業は、当初想定した再婚者だけでなく、おめでた婚やパパママ婚など、あまり結婚式に積極的ではなかった層に受けたことでターゲットが広がり、大きな反響を後押しに事業を拡大することができました。
新たな価値創造、社会的意義のあることを始めることは、道なき道を創ることでもあり、苦労は絶えません。しかし、50年後、100年後に「KSGグループという会社が始めた」ということが後世の人々に分かってもらえるならば、会社としても取り組みがいがあるというものです。新規事業では、基準さえ満たせば、いつもそのような視点でチャレンジしていく姿勢です。
社員のもっとやってみたい!に会社がサポート
採用と人材登用の基本方針は、私が創業時に作ったものです。「与えられるだけの人より、挑戦して失敗する人を応援する会社でありたい」。また「採用した以上は、その人が秘めた能力を最大に発揮できる組織や社風を作る」などです。ご自分が思っていることの実現にやりがいを感じられる人、また素直で、お客さまや会社の仲間たちからの言葉にきちんと反応できる人材を求めています。
表面的には華やかな業界ですが、新郎新婦やご家族の幸せを下から支える黒子の役割を果たす仕事です。その点で、いろいろと苦労もあります。でもそれも含めて楽しみと喜びを感じながら仕事ができる方、覚悟がある方を歓迎いたします。努力・苦労を乗り越えた先には、大きな幸福感・達成感が待っていますよ。
もう一つ望むことは、極めるということ。ちょっと覚えたら自己満足し、それ以上のステップアップを望まなくなるのではなく、さらに上のステージを目指していただきたい。例えばお客さまからの感謝の手紙やメール数がトップなど、どんなことでも社内ナンバー1になれる人であれば、仮に他の産業に行っても十分通用すると思うのです。そういう人たちが今、レックという小さな会社を支えています。中途半端な状態で満足することなく、ナンバー1になること。ご本人が次にもっとやってみたいと望むことを、会社が環境を作ってサポートしていきます。