# Wedding Jobs
ムービーコーディネーター・撮影
プロフィールムービーや、当日撮影した映像をその場で編集して上映するエンドロールといった映像演出は 新郎新婦共に人気が高く、いまや結婚式にはなくてはならないもの。当日の感動を映画のように美しい映像で残したい方も増えています。
撮影・編集では、新郎新婦とゲストの心が通う瞬間など、貴重な一瞬を逃さないよう神経を研ぎ澄ませます。新郎新婦の要望を伺い、打ち合わせや編集をするコーディネーターと、撮影をするカメラマンが分担されているケースもあります。
現役業界人にインタビュー
2018 年、弘前大学農学生命科学部生物資源学科(現・食糧資源学科)卒業後、新卒で(株)MARRY MARBLE に入社。映像の撮影・編集を行なう映像ディビジョンに配属。19 年 9 月より軽井沢オフィスへ異動。現在は婚礼のビデオグラファー、フォトグラファーとして活躍中。並行して新郎新婦からの依頼により、フォトウエディングの案内からロケーション撮影も行なっている。
お仕事内容は?
主に婚礼の映像と写真の撮影を担当しています。
映像では、結婚式をありのままに記録して後日にお届けする記録ビデオと、当日撮影した映像をその場で編集して終盤に上映するエンドロールの撮影も行なっています。
また、結婚式場の撮影だけではなく、おふたりの好きな場所でロケ撮影を行なうフォトウエディングも、お問い合わせの電話・メール接客から、一連のご案内・撮影まですべてを担当しています。
1日のスケジュールを教えてください。
【平日】
10:00 出社
10:30 メール確認
11:00 映像検品
11:30 ドレス・靴など衣裳の手配
12:30 衣裳の撮影
13:00 休憩
14:00 会場プランナーからの撮影についての問い合わせ対応
15:00 ミーティング
17:00 ロケーションフォトについてヘアメイクと打ち合わせ
19:00 退社
【土日・祝日】
8:30 出発
9:30 会場到着、撮影準備
10:00 撮影開始
16:00 撮影完了
17:00 撤収
18:00 軽井沢オフィス到着、片付けなど
19:00 退社
仕事をする上で大切にしていることは?
常に新しいことにチャレンジし、子どものような好奇心いっぱいで何事にも飛びついていく姿勢を持っている人でありたいと思っています。
いかにも楽しそうに、はつらつと物事に取り組んでいるその姿自体が、きっとお客さまはもちろん、一緒に働くスタッフにも元気を与えられると思うからです。
必須アイテムは何ですか?
私はメモ魔でもあるので、Helvetica(ヘルベチカ)の多機能ペンは常に携行しています。Helveticaは世界で最も有名なスタンダードなペンです。見栄えがいいこともさることながら、ブランド評価に恥じないシンプルで質感あるつくりと、見た目からは分からない4色のインク入りという多機能さも無駄がなく、美学まで感じさせます。
使用シーンは映像の構成を考えたり、撮影のアイディアが思い浮かんだりした時に忘れないようメモ書きしている時。始終メモしているので大活躍している相棒でもありますね。
どのように就職活動をしましたか?
大学で研究にいそしむ間に「知覚動考」という言葉に出会い、人生訓になりました。これまでに経験したことはすべて体が覚えていて、その蓄積で直観が生まれるという考え方です。そのため説明会のあの瞬間に「これだ!」という自分自身の感性を信じて決断しました。
一社しか就活していないので、心の持ちようなどのアドバイスとなってしまいますが、やはり就活とは最終的に「本当に入りたい」という会社と出会うためのものだと思います。採用されるかどうかはわかりませんが、「ここを通過しなければ、その後に自分の人生は過ごせない」くらいの気持ちでチャレンジしてほしいです。
たとえそこで挫折しても、自分にうそをつかなければ、いずれそこに通じる道に出ることができると思いますから。
この職業で、必要だと思われる能力とは?
自分の感性を信じて、自分が思う人生の素敵なこと、大事な瞬間に気づくことができる力です。言い換えればこれは「人生を楽しみたい」と思う力と言ってもよいかもしれません。私たちは同じではなく、それぞれが違う価値観を持って、平等な人生という時間を生きています。そうすると自分だけが気付くことのできる素敵な瞬間や、きれいなものを見つけたり作り出したりすることができるはずです。
具体的な仕事であるムービーやカメラ撮影に通じるところでは、対象となる本人さえ気付いていない魅力を発見してあげることを心がけておくといいかもしれません。人はちょっと振りむいた時、立ち上がる時に、意外にもどんなモデルさんよりもキュートだったりカッコよかったりする瞬間があるもの。また、笑顔が素敵な人もたくさんいますから、そんな人の魅力を見いだすことが好きな方には向いている職業だと思いますね。