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本当にあった感動秘話 by『ブライダルのお仕事2018』

現在発売中の『ブライダルのお仕事』で「職種紹介/ウエディングプランナー」のコーナーにご登場いただいた皆さんの誌面では紹介しきれなかった、感動のエピソードをご紹介します。

(株)ディアーズ・ブレイン チーフウエディングプロデューサー 佐々木 彩子さん

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最近一番感動したエピソードは、お子様からのサプライズ。


新婦様が再婚で、小学生の息子さんがいらっしゃいました。ちょうど思春期に入る前の、甘えたい気持ちと自立したい気持ちの交錯する繊細な時期。お母様の再婚に対し、自分の心の折り合いがついていない状態でお打ち合わせが進んでいきました。


しかし、そんな気持ちとは裏腹に、新郎新婦様も結婚式を「新しい家族としての出発式」として捉えていらっしゃったため、息子さんにたくさん参加していただく進行が決まっていきました。結婚式の約1カ月前に新郎新婦様はご入籍をされましたが、息子さんの心の葛藤はピークに。ご新婦様もとても息子さんを心配されていました。


そんな中、ご新郎様から一通のメールが届き、なんと「息子がお母さんにサプライズをしたいと言っている」とご相談が! 息子さんご自身の意志で、当日、挙式前に息子さんから新婦様へのサプライズ花束贈呈シーンをつくることになったのです!


葛藤を乗り越え、サプライズを行なった息子さん。新婦様、キャスト、その場にいた全員大号泣のとってもいい時間をつくることができました。

ワタベウェディング(株) ウェディングプランナー 神田 有里さん

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リゾートウエディングのプランニングを担当する中で、現場研修としてグアムに行く機会があり、ちょうど立ち合うことができた挙式でのエピソードです。


新婦様のご家族の関係が少し複雑でしたので、普段ご家族様が全員でお集りになれない分、新婦様には「自身の結婚式では全員に参加してほしい」という願いがありました。お打ち合わせの時には、「どうすれば家族みんながHAPPYになれるのか」をいつもお考えでした。


そして迎えた結婚式当日、奇跡が起きました。参列する予定がなかったお母様がご参列され、新婦様の妹様に髪を結ってもらったと涙を流されるおばあさま、その手には数年前にお亡くなりになられたおじいさまの写真。お母さん違いのまだ幼い妹様がリングガールを務めました。


 


さらに、ご新郎様は自身でお考えになられたご新婦様へのお気持ちを、10本の白いバラと共に捧げ、全員の前で愛を誓われたのです。


記念に残した集合写真。そこには家族みんなの笑顔がありました。


ご新婦様が強く願った「みんながHAPPYになる結婚式」。深く感動した奇跡の瞬間でした。

ディライト(株)  サービスメンバー 大友 和美さん

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新婦様のお父様のエピソードです。


結婚式を前にご病気になってしまわれ、当日はなんとかお越しいただいたのですが、車椅子でのご参列になりました。お父様は、バージンロードを新婦様と歩く予定だったのですが、立つだけでもおつらいとのことで、挙式リハーサルも車椅子のままでのご説明を提案し、進めました。


最終ご入場前に控室に行き、


「お父様、間もなくご入場ですが、ご体調はいかがですか?」


と伺うと、新郎新婦様が見守る中、小さな声で


「歩く。」


と一言仰ったお父様。


その姿を見て、新婦様は涙ぐんでいらっしゃいました。お父様のその一言の裏側に、私はたくさんの想いを感じることができました。


無理をしてでも一生に一回のバージンロードを歩く姿を拝見し、皆様それぞれの想いがとても伝わる感動的なシーンでした。

(株)八芳園 婚礼営業セクションブライダルコーディネーター 石田 菜緒さん

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一年前に新規でご来園されたお客さまのエピソードです。ご新婦さまが、お母さまを幼いころに亡くされ、八芳園にご来園されたきっかけもお母さまのお墓がある品川駅から近いことでした。


お話を伺うと、結婚式では会場をひまわりの花でいっぱいにしたいとのこと。その理由はお母さまが遺してくれた手紙に「あなたはひまわりのようになりなさいね」と書かれていたからだそうです。しかし、おふたりのお仕事の都合で挙式の検討時期は12月。ひまわりは咲きません。


私は、新郎さまのお名前が、ご両親が「太陽のようであってほしい」という思いを込められた『陽太』さまだったことから、「“ひまわり”と“太陽”をモチーフにしたロゴを作って、テーマにしましょう! ペーパーアイテムにも取り入れましょう!」とご提案しました。


さらに、おふたりが「ご結婚式のイメージがまだ湧いていない」とおっしゃっていたので、披露宴会場にお連れし、八芳園での今までの結婚式の映像をダイジェストにした映像をお見せしました。その後、プランナーが10名程が集まり、おふたりに『おめでとう』の想いを込めて、キャンドルを持って、新婦さまが好きだとおっしゃっていたミスターチルドレンの『常套句』という曲でサプライズ演出をしました。


おふたりは泣いて喜んでくださいました。その曲は、新婦さまのお母さまがお亡くなりになった頃にリリースされ、『君に会いたい』というフレーズがお母さまのことを思い出すからとよく聞いていたのだそうです。さらに、音響スタッフから、映像中の音楽の選曲の理由もお伝えしました。


「実は結婚式のご紹介映像中に流していた曲は“黄色い花”という曲なのですが、歌詞に『本当に優しい子なんです 涙を見せない子なんです』『あなたが選んだ人なら大丈夫 超えていけるね』というフレーズがあるんです。おふたりにぴったりではないかなと思って用意しました」


 おふたりは、ますます頬を涙で濡らしながらも、「うん、うん」と大きく頷いていらっしゃいました。


最後にお帰りの際にも、ひまわりの花束をプレゼントしましたが、フラワーコーディネーターの計らいで、ひまわりの葉っぱに花言葉である『敬慕 あなただけを見ています』と書いてあったのです。ご新婦さまはさらに涙を流して、花束を抱きしめてくださいました。


その日は、その後に他の会場のご見学があり、お帰りになりましたが、後日ご成約をいただきました。


再度ご来園した際に私はお会いできなかったのですが、新婦さまよりお手紙が届きました。そこには


「八芳園で結婚式をすることに決めました。石田さんをはじめとするスタッフの皆様のおかげです。本当にありがとうございます。これから宜しくお願いします」。


というメッセージが書かれていました。


親御さまのおふたりへの想いがあり、さらにご新婦さまからお母さまへの想いがあったからこそ生まれたエピソードであり、また、八芳園のプランナーチーム、音響スタッフ、フラワーコーディネーター、チームの力がお客さまの胸に届いた瞬間でした。

 


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いかがでしたでしょうか。こんなにもの感動をいただけるお仕事というのは数少ないと思います。現在発売中の『ブライダルのお仕事』では、この仕事のやりがい、大変さはもちろんのこと、ブライダル業界のすべてが詰まった就活に役立つ情報をご紹介しております!まだお持ちでない方はぜひ!お求めくださいませ♪