# Wedding labo
挙式のこと ~結婚の誓いを立てる特別な時間~
チャペルとチャーチの違いを理解しよう!!
教会式はキリスト教の信者が行なう結婚のセレモニーで、教会(チャーチ)で行なわれます。チャーチは本来、お祈りや集会を行なう公的な信仰の場であり、結婚式も信者対象のため、未信者は複数回の結婚講座出席が義務付けられています。日本で行なわれる教会式の多くは、未信者のカップルでも結婚式が挙げられる、チャペルと呼ばれる施設で執り行われています。
教会式の司式を担当するのが、プロテスタントでは牧師、カトリックでは神父です。牧師の他に、式の進行に携わるスタッフもいます。神にささげる聖歌を歌う聖歌隊、パイプオルガンを演奏するオルガン奏者、そして、新郎新婦をチャペルまで案内し、セレモニーの開始・終了時の進行役を勤めるアテンダーなどです。さらに、会場によっては音響を担当するスタッフ、式の様子を撮影するカメラマンなども。
教会式の式次第例 (プロテスタントの場合)
・参列者の入場と着席
・開会の辞
・新郎入場
・新婦が父親と入場
父親から新郎に託され、新郎新婦が牧師と向かい合う。
・聖歌隊とオルガン奏者による賛美歌
・祈祷
神に祈りをささげる
・誓約
新郎新婦が牧師の問いかけに答え、結婚を誓い合う
・指輪の交換
・結婚宣言
牧師がめでたく夫婦となったことを宣言
・結婚証書にサイン
・閉会の辞
・新郎新婦退場
・参列者の退場とフラワーシャワーなど祝福の演出の準備
・新郎新婦への祝福の演出
式の時間はおよそ30分。また本番の前に、入場の仕方など新郎新婦のためにリハーサルが行なわれます。
(画像提供 八芳園)
巫女、または介添えが式進行をサポートする神前式
神前式は神社、あるいはホテル、専門式場などの館内に用意された神殿にて執り行われます。神社に所属する神職=斎主(さいしゅ)が司式を担当し、巫女(みこ)による舞が披露される場合もあります。
また式前後の案内を巫女、または会場の介添えが務め、滞りなく式が執り行われるようサポートします。雅楽の生演奏を行なう楽人(がくと)がいる会場もあります。
神前式の式次第例
・参列者入場
・新郎新婦と両親入場
・斎主による挨拶
・修祓(しゅうばつ)の儀
斎主によるおはらい
・祝詞(のりと)奏上
新郎新婦の結婚を斎主が神に報告
・三献(さんこん)の儀
三々九度の盃を交わす
・誓詞奉読(せいしほうどく)
新郎新婦が結婚の誓いの言葉を読み上げる儀式
・指輪の交換
・玉串奉奠
榊の小枝を神殿にお供えする
・親族盃の儀
参列者全員でお神酒を飲み、絆を結び合う儀式
・祝辞
斎主からのお祝いの言葉
・退場
神社であれば、式が始まる前に、参進と呼ばれる楽人や神職と新郎新婦、両親が一列になって神殿に向かう儀式や、玉串奉奠のあとに巫女の祝いの舞が行なわれます。式の時間はおよそ30分。
(画像提供 八芳園)
オリジナリティを追求できる人前式
人前式では神ではなく、参列したゲスト全員や互いの両親などに結婚の誓いを立てます。
チャペルで行なう場合もありますが、チャペルに限らず、場所もセレモニー内容もほんとうに自由。
多くは教会式をベースにふたりのオリジナル演出を加えてコーディネートされます。